トロント最高の医師が教える
『世界最新の太らないカラダ』
医学博士ジェイソン・ファン 著
多賀谷 正子 訳
サンマーク出版
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太るのは体重の「設定値」のせい
勉強ノート①では、体重の増加には体を維持しようとする様々なホルモンが関わっている事を学んだ。
例え、今急に過食したとしても太らない。
体重はホルモンによって勝手に調整される。
食べる量が少なければ、少ししか消費しないし、多ければたくさん消費する。
設定された体重に忠実に従うのだ。
太るのは、「体重の設定値」が高いからで、
これが設定されている限りいくらダイエットしようとしても必ずリバウンドする。
つまり、
たくさん食べるから太るのではなく、太っているから
その体重を維持するために、ホルモンによってもっと食べたくさせられている!
体重の設定値に関わるホルモン
ホルモンとは?・・・細胞に情報を伝達する微分子。
ある時、脳の視床下部(ホルモン分泌をコントロールする器官のひとつ)の損傷によって、
突然肥満になった男の子がいた。
この事から、視床下部の損傷は制御不能なほどの体重増加を招くことが確認されている。
では、どのホルモンが肥満を引き起こすのか。
レプチン(満腹因子)、グレリン(食欲増進因子)、ペプチドYY、コレシストキニン(満腹ホルモン)
これらは、食べさせたり、食べるのをやめさせたりするホルモンで、
設定体重そのものに影響がなかった。
因果関係が見られたホルモンは、
インスリン、コルチゾールの2つだった。
まずは『インスリン』に着目してみる。
肥満ホルモン インスリンて何?
インスリンという言葉は、糖尿病の治療に使われることで知られている。
そのインスリンとはいったいどんなホルモンなのだろうか。
インスリンは、①エネルギー代謝を調節する
②脂肪の蓄積や貯蔵を促進する
インスリンのお仕事
それでは、このインスリンの仕事内容を見ていく。
人間が食べ物を食べると・・・
・たんぱく質はアミノ酸に分解される→血糖値に影響はないがインスリンが分泌される
・炭水化物は糖の最小単位である単糖類に分解される
→血糖値が上がりインスリンが分泌される
・脂肪は脂肪酸に分解される→血糖値も上がらず、インスリンも分泌されない
・食物繊維は分解されず、吸収されないまま体内を移動する
→血糖値も上がらず、インスリンも分泌されない。
血糖値には関係なくたんぱく質と炭水化物を摂取するとインスリンは分泌される
これまで血糖値の上昇がインスリンの分泌を促すと言われてきたが、
血糖値とインスリンは関係がないことがわかった
それでは、エネルギー源である炭水化物(糖)が分解されたその先を追ってみる。
炭水化物が分解されてグルコース(ブドウ糖)が生成される。
するとインスリンが放出されて、グルコースは血中をめぐりエネルギーとなる。
また必要以上に生成されたグルコースは一旦細胞に取り込んで蓄積する。
さらに余るとグリコーゲン合成されて肝臓に蓄積される。
さらに余ると…体脂肪として蓄積される。
そして食後5〜6時間後…血中のグルコース量が減少すると肝臓に蓄えておいたグリコーゲンをグルコースに分解し、体内を循環させる。
そしてさらに新しい食事(糖)が摂取されないままでいると、
いよいよ体脂肪がグルコースを生成する糖新生という現象が起こる☆
何も食べない時に体脂肪を燃やす働きが始まる。
糖がエネルギーとして消耗される順番が
①血中グルコース(食べてすぐ)
②細胞内グルコース
③肝臓内グリコーゲンのグルコース化(食後5〜6時間)
④体脂肪の糖新生(グリコーゲン化)(食後10〜12時間)
この②から③に移るまで、何も食べずに5〜6時間ということは、③から④に移るまでは、10〜12時間かかる。
だから一般的に夜7時にご飯を食べ終えて、翌朝7時に朝食を取るのはとてもバランスが良い。
だけど〜、もし食べすぎていたら、体脂肪としての貯蓄が多くなりすぎて消費が間に合わず、そもそも体脂肪のストックがある人はもっと時間を空けなくちゃ、体脂肪をエネルギーとして消費することができないってことだね。
だから16時間ファスティングとか流行っているんだね。
体はなかなか体脂肪を減らさない
体重は視床下部で厳重にコントロールされているので、
そう簡単に体脂肪を減らそうとしない。
肝臓が蓄えていたグリコーゲンが底をつき始めると、
体は体脂肪を燃やし始める前に、空腹を感じ、何かを食べたくなる。
空腹を感じさせるホルモンが分泌されるのだ。
そして、食欲が出て何かを食べれば、
体脂肪を使うことなく、簡単にエネルギーを循環させることができる。
また食べたい衝動を意識的に抑え、摂取カロリーを減らすと、
視床下部は体の他の機能を停止させ、成長に必要なカロリーを節約して代謝量を落とす。
年齢と共に太るのはなぜ?
また、ホメオスタシスは体重の維持に全力を尽くしているので、
体重を急激に減らすことも増やすこともない。
代謝より日々の摂取エネルギーが増えれば、蓄積される体脂肪は徐々に増え、
結果的に体重の設定値が少しずつ少しずつ上がっていく。
時間をかけて設定値は変化していくの、まるで年齢と共に太るように見える。
また年齢と共に食べなくなると、摂取カロリーが減り、基礎代謝が減る。
でも、体重の設定値が高いままだと、体重は減らないという仕組みになっている。
痩せている人と太っている人のインスリン値の違い
それでは痩せている人と太っている人は何が違うのか?
インスリンが肥満ホルモンなら、
インスリンの分泌量が体重の設定値に影響があるのではないか?
調査結果・・・
肥満の人は空腹時のインスリン値が高い傾向にあり、
食べ物に対してインスリンが過剰に反応することがわかった。(見ただけでも!)
体重よりも体脂肪のみに着目した時、
インスリンと肥満の相関関係はより強いことがわかった。
また、インスリン値が高いと、
満腹ホルモンの「レプチン」の働きを阻害することがわかった。
レプチンとは体を理想体重に戻すように食べる量を減らすように視床下部に働きかける。
だが、それ以上に食べ続けていると脳はレプチンに対して抵抗性を持ってしまう。
痩せている人は食事をするとレプチンの量が増える。
肥満の人は食事をしてもレプチンの「食事をやめろ」という信号を受け取らない。
よって、食べ続けインスリン値が高いままになり太る。
インスリンは体脂肪の蓄積を促す
レプチンは体脂肪の蓄積を減らす
この2つは対照的なホルモンである。
調査・・・
2型糖尿病の患者に6ヶ月間インスリンを投与し、摂取カロリーを300kcal減らしてみたところ、血糖値は変わらず、体重だけが8.7kg増加した。
さらに
①インスリン値を上げる薬剤を使うと体重が増える。
②インスリン値に影響を与えない薬剤を使うと体重は変わらない。
③インスリン値を下げる薬剤を使うと体重が減る
という研究結果が出た。つまり…
インスリンが体重設定のダイヤルを回す!
まとめ
・「インスリン」とは貯蔵を促すホルモンである
・インスリンの分泌量が多いと体重の設定値が上がっていく
・「お腹がすいた」は栄養が必要なサインではない。
・「お腹がすいた」と感じた時から体脂肪の燃焼が始まる。
・人間の代謝機能は全てホルモンに厳格に調整されている。
(体重、体脂肪はに日よって変化する摂取カロリーや運動に左右されない)
・体重を意識的にコントロールできないのは、脈拍、基礎代謝、体温、呼吸などを意識的にコントロールできないのと同じ。
ダイエットはどうやってカロリーのバンランスを取ろう。。。ではなく
どうやってホルモンのバランスを取るか!だ。
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私は高校生の頃、ダイエットできない理由は、
「美味しそうな匂いでも太る体質なんだよね」とウケ狙いで言っていたけど、
それは実際本当だったかもしれないんだなぁ。怖。
美味しそうな匂いでインスリン出てたんだろうなぁー。
あと、甘党だからな。。。朝から甘いもの三昧の日もあったし。
太るの納得。
次回はもう1つの肥満因子コルチゾールについて勉強します。
お楽しみに♬
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