トロント最高の医師が教える
『世界最新の太らないカラダ』
医学博士ジェイソン・ファン 著
多賀谷 正子 訳
サンマーク出版
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食べない時間の重要性
ダイエット中に「何を食べるべきか」はとても重要だが、
同じくらい重要なのは「どのくらいの時間食べないか」ということだ
どんな食べ物を食べても肥満ホルモン「インスリン」値は上がる。
太っている人は通常インスリン値が高いので、その数値を低くする時間を作るのがダイエットの最初の一歩と言える。
インスリン値を下げるには、ただ食べなければ良いだけ。
つまりファスティング(断食)が最も有効である。
ファスティングは人類の歴史上最も古くからある治療法の一つで、
実績のある治療法である。
そもそもファスティングは私たちの日常生活の一部である。
「breakfast(朝食)」は、ファスティング(fast)を遮断する(break)食事のことを指す。
ファスティングと人間の適応力
ファスティングと飢餓は違う。
飢餓は次にいつ食べれるかわからない状態だけれど、
ファスティングは自分の意志で食べることを節制する。
動物は具合が悪い時には何も食べない。人間も同じ。
何かを食べると消化にエネルギーを使うので、脳の働きが鈍くなり眠くなる。
ファスティングをするとこれとは逆でより多くの血液が脳に流れるようになる。
毒物学の創始者で近代西洋医学の父パラケルスス(1493〜1541年)は
「ファスティングは最も優れた治療法だ_体を内側から治すものである。」と書いている。
食事摂取からファスティング状態へ移る段階説明
①食事摂取:インスリン値が上昇し、筋肉や脳がグルコースを取り込んでエネルギーとして使用する。余分なグルコースはグリコーゲンに変換されて肝臓に蓄えられる。
②吸収後フェース(ファスティング6〜24時間後):インスリン値が下がる。肝臓に蓄えられたグリコーゲンが分解されてグルコースになりエネルギーとして使われる。蓄えられたグリコーゲンはおよそ24時間分ある。
③糖新生(ファスティング24時間〜2日):肝臓がアミノ酸とグリセロール(脂質の一種)から新しいグルコースを産生する。
④ケトーシス(ファスティング1日〜3日):中性脂肪がグリセロール骨格と脂肪酸に分解される。グリセロールは糖新生で使われる。脂肪酸は体の多くの組織でエネルギーとして直接使われるが、脳だけはこれを直接使えない。脂肪酸がさらに分解されて生じるケトン体は血液脳関門(脳に異物を侵入させないための関所)を突破できる。ファスティングをしているときはこの主要なケトン体が70倍も多く生産される。
⑤たんぱく質保持フェーズ(5日目以降):成長ホルモンが多量に分泌され、除脂肪組織(筋肉、骨、血液など)が維持される。基礎代謝を保つためのエネルギーはほぼ全て遊離脂肪酸(中性脂肪が分解されることで血液中を漂う脂肪)とケトン体によって賄われる。アドレナリンの分泌が増え、代謝が減るのを防ぐ。
ファスティングによって、体が上記①のグルコースを燃やす状態から③あたりの脂肪を燃やす状態に切り替わっていく。
食べ物が不足しているときは蓄えられた食べ物(脂肪)が自然と放出されて不足分を補うようにできている。
体は脂肪を全ても燃やしてからでないと栄養を補うために筋肉を燃やしたりしない。
食べないことで、筋肉が落ちる心配をしなくても大丈夫。
間欠的ファスティング
私たちは日常の中でファスティングを行っているが、
ここでいうファスティングは、インスリン抵抗性を断ち切って体重を減らすためのもので、
24時間から36時間のファスティングを「間欠的」に行うのが非常に有効であることがわかっている。(間欠的とは一定の時間をおいて、実行したり、停止したりすること。)
定期的にファスティングを行なって規則的にインスリン値を下げてやると、インスリン感受性が著しく改善され、体重の設定値が下がる。
これはカロリー制限や炭水化物抜きダイエットなど、いわゆる「食べて痩せる」系のダイエットでは起こらない。
*24時間の間欠的ファスティング
朝食と昼食を水やコーヒー、緑茶、野菜の出し汁などを摂取。
夕食と次の日は3食食べて、また翌日の朝食、昼食を水分だけにする。
*36時間の間欠的ファスティング
1日おきにファスティングを行う。
水分だけで過ごした翌日は3食食べて、また翌日水分だけで過ごす。
ファスティングの日は、
・水を2リットルを目標に飲む。(炭酸水でもOK)
・レモンやライム、オレンジ、きゅうりなどで風味をつけても良い。
・リンゴ酢などを水で割って飲む。
・人工甘味料や甘味料は使わない。
・緑茶、紅茶、烏龍茶、ハーブティーなどお茶類はなんでもOK
・シナモンなどのスパイスや少量のミルクはOK
・牛、豚、鶏、魚の骨を使って作る*ボーンブロスはとても良い。
塩をひとつまみ入れると美味しい。
ファスティングの期間が長くなると塩分不足になるので注意が必要。
ボーンブロスには野菜、ハーブ、スパイスを加えても良いが、固形ブイヨンなどは使わない。
ボーンブロス・レシピ
材料 野菜
鶏、豚、牛の骨
酢 小さじ1杯
海塩(もしくは市販の塩)適量
こしょう 適量
生姜 適量
作り方
①材料がかぶるくらいの水を入れる
②2、3時間煮込む
③出し汁を濾して、脂肪分を取り除く
ファスティングによって起こるホルモンの変化
人間の体はホルモンによってコントロールされている。
ではファスティング時の主要なホルモンの働きを見てみる。
*インスリン_分泌量が減って脂肪が燃える
食べないことでインスリン値が下がり、血糖値は正常なレベルに保たれたまま、体がエネルギーとして脂肪を燃やし始める。
この効果はファスティングを始めて24〜36時間後に起こり始める。
インスリンは腎臓に塩分と水分蓄えるように促すので、インスリン値が下がれば体から余分な塩分と水分を排出することもできる。
間欠的ファスティングを始めると急激に体重が落ちるが、恐らくこの利尿作用によるもので、この利尿によって腸管内のガスも減り、血圧も少し下がる。
*成長ホルモン_脂肪がエネルギーに変わりだす
ファスティングによって成長ホルモンの分泌量は上がる。成長ホルモンには脂肪をエネルギーとしてとして使えるようにし、筋肉量や骨密度を高める効果がある。
*アドレナリン_体のエネルギー消費量が上がる
ファスティングを開始して24時間ほど経つとアドレナリンの数値が上がる。
48時間のファスティングをすると代謝率は3.6%上がり、カロリー制限ダイエットをしたときによく見られるような恐ろしい代謝率の低下は起こらない。4日間のファスティングでは安静時エネルギー消費量は14%も上がる。アドレナリン値が上がると代謝がよくなる。
*電解質物質_必要な栄養の流出を防ぐ
ファスティングをすると栄養失調になりそうに思うが、これまでの長期にわたるファスティング研究でも栄養失調や微量栄養素の不足などのエビデンスはない。心配ならマルチビタミンのサプリメントを飲んでも良いし、飲まなくても良い。
また、ファスティングによって筋肉が破壊されることはない。
体脂肪が4%以下の人ならあり得るが、ほとんどの人が心配する必要はない。
脂肪は「蓄積されたエネルギー」であり、筋肉は「機能するための組織」である。
生きるためには真っ先に脂肪が燃やされる。
ファスティングとカロリー制限
ファスティングはどんなダイエット法と組み合わせても良い。
肉を食べなかろうが、乳製品を抜こうが、フルテンフリーにしようが関係ない。
ただファスティングをすれば良い。
進んだ研究では、間欠的ファスティングをカロリー制限とともに行うと、体重を減らすのに効果的であると言われている。また危険な内臓脂肪から先に減っていくと考えられている。
世界の人口の3分の1がファスティングをしている
ファスティングをしたことがない人は、食事を抜くことに抵抗を感じるが、
世界には宗教上の理由でファスティングをしている人が20億人以上いる。
世界の人口の約3分の1が、生涯にわたって規則的にファスティングをしているのだ。
何事もそうだが、慣れれば簡単にできる。
しかも買い物に行かなくていいし、調理をしなくていいし、片付けなくていい。
節約にもなるし、何を食べようかと悩む必要がないので、生活がシンプルになる。
まとめ
体重を減らそうと思ったら、
肥満にはホルモンが関係していることを理解しなければならない。
「インスリン」が肥満を招くホルモンである。
太らない食事とは何か?
①何を食べたら良いか
精製された穀物や砂糖の接種を控える。
たんぱく質の摂取を控える。
天然の脂質の摂取を増やす。
食物繊維や酢を多く摂取する。
加工されていない天然の本物の食べ物だけを食べる。
②いつ食べたら良いか
「インスリンが分泌される時間」と「インスリンが分泌されない時間」のバランスを取る。つまり食事をする時間とファスティングの時間のバランスを取ることが重要。
また睡眠不足やストレスも肥満の原因になるため、精神的な衛生面にも気を配らなければ習い。
人間の肥満は複雑な要因で起こる。
その原因を深く理解してこそ、合理的で成功する治療に結びつく。 完
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終わりました。
この勉強ノートを作るために沢山この本を読んだのですが、
何度も何度も読んで、ようやくファスティングをしてみようと思えたし、
インスリンが出ちゃうと思うと、食べない時間を大切にできるようになったし、
今度こそ、減量できそうかな。
改めて、ちゃんと理解することの大切さを知りました。
あとはひたすら実践して、楽しく過ごせたらと思うので、
その様子も報告していこうと思います♪
トロント最高の医師が教える
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